こんな人におすすめ
- have・get・makeの違いを感覚で理解したい人
- 例文でリアルな英語表現を身につけたい人
- 受動態や過去分詞との組み合わせが苦手な学習者
- TOEIC・受験・日常英会話で使える文法を身につけたい人
英語の「使役動詞」は、学習の中でも特に「わかるようでわからない」と言われる分野です。強制を表すのか、依頼を表すのか、自然な表現はどれなのか── have・get・make はそれぞれのニュアンスがあり、単語を暗記するだけでは身につきません。でも安心してください。ここでは「使役動詞 例文」をもとにしながら、会話でも実戦で使える形で丁寧に解説していきます。
使役動詞とは?have・get・makeの違いを一覧でつかむ

使役動詞とは「〜させる」という意味を表す文法形式です。特に have / get / make は会話や文章で頻繁に使われます。ただしそれぞれに“強制・依頼・説得”というニュアンス差があるため、自然な英語表現を目指すなら使い分けが必須です。
| 動詞 | ニュアンス | 特徴的な例文 |
|---|---|---|
| make | 強制・否応なし | He made me do it. |
| have | 依頼・指示 | I had him fix my PC. |
| get | 説得・働きかけ | I got him to join us. |
Q.「彼に資料を作らせた」を最も自然に言えるのは?
- I made him make the document.
- I had him make the document.
- I got him make the document.
正解:2 — have は丁寧な依頼のニュアンスを含む。
会話例:
A「これ頼みたいって英語でどう言えば?」
B「I’ll have you handle it. がスマートだよ」
使役動詞を文型で理解する
使役動詞は 動詞+目的語+動詞原形 という形をとります。
例:I made him clean the room.
このパターンに慣れれば、ほとんどの使役表現が理解できます。
「まず“形で覚える”と混乱しにくくなりますよ♪」
使役動詞 一覧をそのまま覚えると失敗する理由
使役動詞 一覧を眺めて暗記するだけでは効果が薄いのは、動詞ごとに感情・距離感が違うからです。強く命令するのか、立場で指示するのか、説得するのか──そこに気づいた瞬間、英文は一気に本物になります。
「“何を言いたいか”から逆算するとスッと表現が決まりますよ♪」
have・get・makeを例文で比較する「使い分けの核心」
同じ「〜させる」でも have / get / make はまったく同じ意味にはなりません。たとえば「お願いしてやってもらう」のと「半強制的にやらせる」のでは、英語の選び方が変わります。違いを例文で体感することが、もっとも効果的な学習法です。
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- make:I made him stay there.(残らせた/無理に)
- have:I had him stay there.(残るよう指示した)
- get:I got him to stay there.(説得して残らせた)
Q.「説得して彼に来てもらった」を自然に言うと?
- I made him come.
- I got him to come.
- I had him come.
正解:2 — get+to不定詞は「納得させて動かした」形。
会話例:
A「めっちゃ嫌がってたけど結局参加させた」
B「Then you got him to join! って言えるね」
使役動詞 have の自然な距離感
have は「私はやらないけど、あなたにお願いするね」という自然な依頼表現です。命令より柔らかく、丁寧で、ビジネス用途でも多用される万能動詞です。
「英語で“依頼のプロ”になりたいなら have を極めましょう♪」
get を使うと「動かす英語」になる
get は「〜させる」というより「〜してくれるように仕向ける」イメージです。説得・交渉・提案など、感情も含めて相手を動かすときに向いています。
「get は“やっとやってくれた!”という気持ちまで含められますよ♪」
使役動詞と受動態:「させられる」を表すときの注意点
使役動詞は受動態も重要です。特に make は受動文と相性が良く、「〜させられた」を自然に表現できます。この形は英作文・英検・共通テストでも頻出です。
| 能動文 | 受動文 | 意味 |
|---|---|---|
| They made me join. | I was made to join. | 無理に参加させられた |
| She had him wash it. | ※通常受動にしない | 依頼に変わる |
| We got him to help. | ※受動はほぼ使わない | 説得を示す |
Q.「私は宿題をさせられた」を正しく言えるのは?
- I was had do my homework.
- I was made to do my homework.
- I was got to do my homework.
正解:2 — make の受動は頻出ルール。
会話例:
A「今日仕事押し付けられた」
B「So you were made to do extra work?」
受動にすると「to」が復活する理由
能動では make+動詞原形ですが、受動では to 不定詞に戻ります。これは文の形が「〜することを強制された」と変化するためです。
「“to を取り戻す”と覚えると忘れませんよ♪」
have は“被害”の文で登場することがある
have は受動態として使いにくい代わりに、「〜されてしまった」という被害表現で活躍します。
例:I had my wallet stolen.
「この形は試験でもよく出る“応用形”です♪」
have+過去分詞・get+過去分詞:依頼と結果を表す実用形
「使役動詞 have 過去分詞」は超重要構文です。自分ではなく誰かに「〜してもらう」という意味を表し、英語で非常によく使われます。たとえば:
I had my hair cut.(髪を切ってもらった)
この形は「依頼済み」「手配済み」の英文に便利です。
- I had the report printed.
- I had my room cleaned.
- I had my PC repaired.
Q.「車を修理してもらった」正しい表現は?
- I got my car fix.
- I had my car fixed.
- I made my car fixed.
正解:2 — 完了した依頼の表現に最適。
会話例:
A「自分で髪切ったの?」
B「No! I had my hair cut!」
have は“依頼結果”、get は“努力の結果”
have+過去分詞は自然で穏やかな表現ですが、get+過去分詞は少し口語的で「頑張ってやってもらった」ニュアンスがあります。同じ構文でも感情を乗せ分けられるのが英語の面白さです。
「have と get の違いを感じ取れたら“英語で動かせる人”になれますよ♪」

「ニュアンスさえつかめば、使役動詞はあなたの英語表現を一気に自然にしてくれますよ♪」