- 変量の変換が公式暗記で止まっている人
- 共分散や相関係数で混乱しやすい人
- 共通テスト対策として整理したい人
- 練習問題にトライする前に理解を固めたい人
変量の変換は、統計分野の中でも「急にわからなくなる」と感じやすいテーマです。公式は覚えたつもりでも、標準偏差や共分散、相関係数がどう変わるのかを聞かれると手が止まってしまう人は少なくありません。でも安心してください。変量の変換は、考え方の軸を一つ持つだけで一気に整理できる分野です。ここでは、公式の覚え方に頼りすぎず、意味から理解する流れで進めていきます。
目次

- 変量の変換をわかりやすく捉える基本視点
- 変量の変換公式の覚え方と標準偏差
- 共分散・相関係数の変化を整理する
- 共通テストと練習問題へのトライ戦略
変量の変換をわかりやすく捉える基本視点
変量の変換とは、データそのものを別の形で見直す操作のことです。すべての値に同じ数を足したり、一定の倍率をかけたりする操作が代表例です。このとき大切なのは、「平均との差」と「散らばり」がどう変わるかを見ることです。平均が動くだけなのか、データの広がりまで変わるのか。この視点を持つだけで、変量の変換はぐっとわかりやすくなります。
- 足し算:位置がずれるだけ
- 掛け算:広がりが変わる
- 関係性:基本的に保たれる
Q. すべてのデータに同じ数を足すと何が起こる?
- A. 散らばりが変わる
- B. 平均だけが変わる
- C. 相関係数が変わる
正解:B
平均との差は変わらないため、散らばりはそのままです。
生徒「計算より考え方が大事なんですね」
アドバイザー「まず動きをイメージしましょう」
「平均との差」で考えるクセをつける
変量の変換を理解するうえでの最大のコツは、常に平均との差に注目することです。平均との差は、平均からどれだけ離れているかを表す量なので、足し算では変わらず、掛け算では倍率分だけ変わります。この視点が身につくと、標準偏差や共分散の変化も自然に説明できるようになります。
「平均との差を見るだけで、全体が整理できますよ♪」
日常イメージで置き換える
全員の身長に10cm足しても、背の高い順番は変わりません。このような身近な例に置き換えることで、変量の変換は感覚的に理解しやすくなります。
「生活の中にもヒントがありますね♪」
変量の変換公式の覚え方と標準偏差
変量の変換公式は、「平均との差がどう変わるか」を数式にしたものです。データXを aX+b に変換すると、平均との差は a倍されます。その結果、標準偏差も a倍になります。一方、bは平均との差に影響しないため、標準偏差は変わりません。つまり、公式は暗記ではなく、意味の積み重ねなのです。
| 変換 | 平均 | 標準偏差 |
|---|---|---|
| X+b | +b | 変わらない |
| aX | a倍 | |a|倍 |
Q. 標準偏差が変化する操作はどれ?
- A. 定数を足す
- B. 定数を掛ける
- C. 平均を引く
正解:B
散らばりは倍率の影響を受けます。
生徒「公式を思い出すのが大変です」
アドバイザー「広がりを思い出してください」
公式を丸暗記しない工夫
変量の変換公式の覚え方として効果的なのは、標準偏差=広がりという意味を常に確認することです。広がりが変わるのは掛け算だけ、というルールを押さえるだけで、公式の混乱はかなり減ります。
「意味がわかれば、自然に思い出せます♪」
標準偏差と絶対値
標準偏差は必ず正の値なので、aX の変換では |a| が付きます。このポイントは共通テストでもよく狙われるため、意識しておきましょう。
「最後は必ずプラス、ですね♪」
共分散・相関係数の変化を整理する
変量の変換で混乱しやすいのが、共分散と相関係数の違いです。共分散は「一緒にどれくらい動くか」を表す量なので、倍率の影響を受けます。一方、相関係数は共分散を標準偏差で割った値なので、倍率の影響が相殺されます。この構造を理解することが重要です。
- 共分散:倍率の影響を受ける
- 相関係数:基本的に変わらない
- 符号:aが負なら符号反転
Q. 相関係数が変わらない理由は?
- A. 定義に標準偏差が含まれる
- B. 計算が簡単だから
- C. 覚えなくてよいから
正解:A
分子と分母で倍率が打ち消されます。
生徒「共分散と相関係数が混ざります」
アドバイザー「役割の違いを意識しましょう」
共分散の動きをイメージする
共分散は「一緒に動く量」を表すので、aX のような変換では a倍されます。動きの大きさが変わると考えると自然です。
「動きの量を想像してみましょう♪」
相関係数は形を見る
相関係数は散布図の形を数値化したものです。拡大や縮小をしても形は変わらないため、値も基本的に変わりません。
「形が同じなら、相関も同じですね♪」
共通テストと練習問題へのトライ戦略
共通テストでは、変量の変換を単なる計算問題として出すことは少なく、「何が変わり、何が変わらないか」を判断させる問題が中心です。練習問題にトライするときも、いきなり公式を書くのではなく、変化点を整理する習慣をつけることが重要です。
| 確認項目 | 変化 |
|---|---|
| 平均 | 足し算で変化 |
| 標準偏差 | 掛け算で変化 |
| 相関係数 | 基本不変 |
Q. 共通テストで最初にやるべきことは?
- A. 公式を書き出す
- B. 何が変わるか整理する
- C. 数字を代入する
正解:B
整理できれば計算は自然に進みます。
生徒「問題を見た瞬間に迷います」
アドバイザー「変化点を先に確認しましょう」
練習問題でのチェック習慣
練習問題では、「これは足し算か、掛け算か」を毎回確認することが習慣化のポイントです。自動的に判断できるようになると、ミスが激減します。
「確認がクセになると強いですよ♪」
トライ後の振り返り
間違えた問題は宝物です。どこで変量の変換を誤解したのかを振り返ることで、理解が一段深まります。
「ミスは成長のチャンスです♪」

「公式より先に、“何がどう変わるか”を一緒に確認しましょう♪」